第二話

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 本格的なピッチングをするのに、野原さんと交代する。  野原さんも捕りづらそうにしているけど、しっかり捕球している。 「ほんとすごいよ。ナックル投げられるなんて稀有だよ!」  野原さんは自分のことのように嬉しそう。 「立ってみてもいい?」  そう言ったのは宇田川君だった。  ナックルの軌道に興味があるんだろう。 「私は全然いいよ!」  ナギサがにこっと笑う。  宇田川君が左打席に立つ。  立っているだけで雰囲気がある。
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