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青空に戻ってから、私は意を決してマリに話しかけた。
「絵上手いよね。小さい頃から描いてたの?」
マリは間を置いてから小さく頷いた。
「良かったら、絵見せてくれる?」
勇気のいる言葉だった。
「……いいよ」
小さい声量でマリが応えてくれた。
ノートには色々なキャラのイラストやリアルな絵、風景など、ジャンル問わずに描かれていた。
さっきの私達の風景の絵もあった。
どれも丁寧で上手な絵。
「どれも上手!私はこの猫の絵が好き」
私がマリに見せたのは、リアルに描かれた寝ている黒猫の姿。
「ありがとう。この猫、私んちの飼い猫」
「顔がシュッしてるね。かわいい!」
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