第二話

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 マリには緩いボールを投げると、しっかりと捕球してくれる。  マリの送球も中々悪くない。    ナギサはピッチャーの練習に参加する。  私とマリはその光景を休憩しながら見つめる。  ナギサはナックルとストレートも少し投げる。  野原さんも慣れてきたのか悠々と捕球していた。 「ほんとナギサのあの球すごいよね」  声をひそめてマリが言った。 「うん、対戦したら打てないかも……」  これは謙遜でもなく、ナギサの実力を認めているからそう思う。
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