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休憩中、ウォーターサーバーから水を貰い、飲みながら館内の様子を窺っていた。
十人位だろうか、生徒は黙々と自分の事をしている。
騒がしい子も居るけど、皆、何かに集中していた。
この雰囲気は自分に合っていそう……。
昼、私とナギサは弁当を広げて昼食をとっていた。
「ねぇ、私の卵焼きあげるから、何かちょうだ〜い」
ナギサの提案に、「いいよ」と応える。
卵焼きとアスパラ巻きを交換した。
「わぁ、美味しい!」
アスパラ巻きを一口で咀嚼していた。
私も卵焼きを一口で。
「ん、甘くて美味しい」
声が漏れてしまった。
「でしょでしょ、母上の弁当は世界一なのです!」
ナギサの言葉にふっと微笑がこぼれる。
こんな楽しい気持ちは本当に久しぶりだった。
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