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 サラサラのプラチナブロンドに深い海のようなサファイアの瞳をした容姿端麗の細マッチョなThe・王子様。  上品な所作に、知的な会話術と穏やかな微笑み・・・  そして何より本物の王子様。ここ重要。  ――ソレが私のお義兄様だ。  お名前はフレデリック様。  私ローナの実の姉である公爵令嬢カサブランカ・ハインツの婚約者様だ。  姉は炎のような真紅の髪にエメラルドの瞳、白磁のような肌をもつ妖艶な美女。  でも私は知っているのよ。  彼女の性格は苛烈。  公爵領の森に時折現れる魔獣を躊躇なく剣で屠る人だ。  行動を共にする騎士達からは女神のように崇められているけれど、貴族女性には似つかわしくない野蛮人だ――  それに比べて私は  烟るような金髪に空のように澄んだ瞳はパッチリとして若干垂れ目がちで、姉の吊り上がった瞳とは違い庇護欲を唆る。  体型だって、貴族女性らしい華奢な身体つき。でも出るところはちゃんと、出てるのよ。しかもお淑やかな美少女なの。  身体つきは姉とは正反対だけど、決して見劣りはしないはず。  しかも姉はフレデリック様より1歳とはいえ年上だ。  比べて2歳年下の私なら彼との年齢差もバッチリよ?  姉に成り代わって何がいけないの?  ワタクシの方があの方の隣にふさわしい。
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