ローマと奴隷と剣闘士

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ローマと奴隷と剣闘士

……ここはどこだ?路地裏ぽいが……夢か。ローマ帝国の建築のようなのが立ち並んでいるが、まずありえない。それに昨日山に登って野宿してる途中だし。 ふう……にしても暑い。日差しがギンギンに照らしているし。冬山だからアウターレイヤーとミドルレイヤーとベーススライヤー着てるからだな。脱ごう。 にしても夢にしては妙に鮮明だ。体の自由が効くし、しかも暑いし、そこらへんに 歩いている人はトゥニカを着ている感じだし。人種的にはシリア人のような感じ。 そのような考えをしてると数人が寄ってきた。 「Frater? Quis hic servus fugit?」 「suus 'non. Tam insolitam vestem non gerit profugus, faciem plana non habet.」 「Frater, censes te servum alteri ius esse? Si ubique est, cur non furatur?」 「facitis」 そのような会話を聞いた後、髪をつかまれる。勿論痛いので抵抗する。 筋肉質の方を投げ飛ばした後、サバイバルナイフを取り出し脅す。 「Adiuva me, magne frater!」 細身の男がそう叫んだら大通りから2mもする男が出てきた 「Esne bene? Ego te adiuvet te」 柔道の投げ技でどうにかなる体格差じゃない。俺の身長は161cmだぞ! 「Oraaaaa」 一度投げる事に成功したが直ぐに立ち上がり羽交い締めにされた 「死ね!なんで襲ってくるんだよ!野蛮人かお前ら?」 「Heus, vos guys hoc capere potest?」 俺と同じぐらいの身長差ガリと筋肉質はコクコクとうなずいていた。 俺は誘拐されましたgg。いやbg。 俺は2mの奴にコロッセオ?ぽい建造物まで連れて行かれた。 コロッセオ?はとんでもない迫力だった。マジででかい。 なあ。もしかして俺さ……ここで戦わされたりしない? 普通に嫌なんだけど……そしてコロッセオ?の地下の牢に入れられる 陽気な人がそこに入っていた。 数日後…… 牢屋にて 「お肉食いたい……」 「分かる。俺ビーフシチューが食べたい」 「ビーフシチュー……俺はカレーが食いてえ……」 「あーーーアメリカ帰りたいよー」 「俺は日本に帰りたいー。帰ってアニメみたいー」 「てかあんたはいつの時代から来た?」 「俺は2020年の日本から来たよ。英語しゃべれるのは英会話教師だからだぜ。」 「俺が話で聞いたのと全然違うな?未来の日本人はちょんまげつけないのか。」 「江戸時代じゃないし、つけないよ。あんたこそ何年からきたの?」 「俺か?1835年のアメリカだぜ。」 「アメリカかー。帰れるなら俺も海外旅行したいなあ。」 「いいところだぜ。」 偶然にも同じ牢に会ったアメリカ人と他愛ない会話をしていると 「Hominem torto vultu. Venite.」 「Comprehendo」 ここ数日で分かった事がある。ここはマジでローマ帝国でラテン語が話されてる。 んで俺らは剣闘士の奴隷。gg。fuck。 「頑張れ~。死なないようにな。」 「はああああ。うんおけー。」 //作者の都合によりラテン語には*英語には+が文の先頭に付きます。 「*こい」 「*うい」 俺は装備を着込み台に上がる。 死なないように頑張るぞ……
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