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マミーが口を開いた。
「伊集院さまは、昔から二階堂と深く繋がりのある、とても大事な方です。奥様はお茶会などを開くのがお好きな方で、誕生日も毎年人を呼んでお祝いされます。今年も招待状が来ました。二階堂の人間ならば、あなたも参加するのが道理です」
なんと、どこかの金持ちの奥様の誕生日会とは。てっきり小さな子供の誕生会と思ったのに、金持ちはさすがやることが違う。お茶会って、貴族かよ。
私より先に、玲が口を開いた。
「これって確か、女性ばかり集められるパーティーですよね」
「ええ、そうです。パーティーと言っても、それほど大きな規模のものではありません。有名な企業の奥方や娘さんを集め、皆でお茶をしましょう、というものです。昔から、伊集院さまのお茶会では、いろんな人と交流を持てる、よき場になっています」
ピンときた。ということは、玲は参加出来ないということか。
つまりは金持ちの奥様だけを集め、きゃっきゃうふふと、女子会する。そこに私も呼ばれたというわけだ。相手の魂胆が見えてきた。
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