新たな問題

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 この流れなら、恐らく楓さんも呼ばれているんだろう。玲は来れないその場で、私にどうにかして恥をかかせるつもりではないか。玲も、圭吾さんもいない場では、フォローしてくれる人がいないからだ。  玲は苦い顔をする。 「伊集院さんは作法などに大変厳しい方と伺っています」 「よく知っているわね、玲。でも二階堂の妻である舞香さんなら、大丈夫でしょう。あなたが選んだ結婚相手ですよ? まさか不参加なんて言いませんよね。伊集院さまはがっかりされますよ」  鋭い目で玲と私を見る。参加しない、という選択を排除しにかかってきているようだ。  さすが、マミーだ。これは中々厳しい状況に追い込まれたぞ。私一人で、この性悪女たちに囲まれ、作法に厳しいと有名な奥様のところへ遊びに行けとは。罠がありそうだなあ……でも断るのもなあ……。  玲が困ったように視線を泳がせた。そんな彼に有無言わさず、マミーが立ち上がる。 「招待状は確かに渡しました。当日お会いできるのを楽しみにしています」 「母さん!」 「では、楓さん行きましょうか」
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