新たな問題

16/56
前へ
/410ページ
次へ
「それに……これは個人的な感想になるので申し訳ないのですが、楓さんは結構個性的な方なので、玲さんと合わないのは仕方ないな、と思っていました」  楓さんの本性に気づいている人発見! かなりマイルドな言い方だが、楓さんがやばい奴というのを感じ取っているようだった。  倫子さんは困ったように苦笑いをする。 「と、いうのは私の主観です。他の方は違うことを感じているかもしれませんから、なんとも言えません」 「いいえ、聞けて良かったです。実際のところ、私たちの結婚は、ご両親には反対されたままなのです」  私は真実を話した。これぐらい、言わなくても想像つくだろうが。倫子さんはまあ、と目を丸くする。 「大変ですね……その、二階堂さまはとても厳しい方でいらっしゃるから」 「色々頑張っている最中なんです……」 「応援していますよ、人のためにあれだけ一生懸命になれる方は絶対にいい方だと、胸を張って言えますから」  ニコリと笑ってくれたのを見て、感激する。この性格のよさ、マミーとメロンに分けてやってくれないか。
/410ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5769人が本棚に入れています
本棚に追加