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「あの倫子さん、伊集院さまの奥様が主催するお茶会や、誕生会について、聞いたことありますか?」
恐る恐る尋ねる。倫子さんはミルクティーを飲んだ後、目を丸くして答えた。
「ええ、毎年私も参加させていただいていますよ! 舞香さんも?」
来た!! 私は心の中でガッツポーズを取る。
吉岡という会社もそこそこ大きい、と玲から聞いていたので、もしやと思っていたのだ。参加はしたことがなくても、何かウワサぐらいは知っているのかもしれないと賭けてみた。でもまさか、参加経験者から直接話を聞けるだなんて。なんて心強いのだ。
私は大きく頷いた。
「今度の誕生会に招待されたんです! その、お義母さまや楓さんもいらっしゃるみたいで。私何も知らないので、失礼があっては困ると思っていて」
「そういうことでしたか! ええ、伊集院さんは礼儀や作法に厳しい方ですからね。私が知っていることは何でも教えますよ」
女神がいた! 私は再度ガッツポーズを取る。
倫子さんはケーキを一口食べると、記憶を引っ張りだすように考えながら説明してくれた。
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