新たな問題

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「ええと、参加者は毎年二十~三十くらいかな。全員女性です。伊集院さまのお家に集まって、ガーデンパーティーをするんです。お庭に軽食とか用意してあって、皆で談笑しながら楽しみます」 「す、すごいですね……」 「それぞれ手土産を持ってきて、奥様にお渡しして、という感じで」 「あ! 甘いものがお好きと聞きました。一体どんなものが好みなんでしょう?」  私がそう尋ねると、倫子さんは驚いたように首を振った。 「違います! 奥様は甘いものが嫌いでいらっしゃるんです」  なんだって!? 私は心の中で、楓さんをぶん殴っていた。あの性悪女、とんでもない嘘をぶっこんでいったんだな!?  あんなこと言って、私が甘いものを持っていって失敗するのを待っていたんだろう。嫌いなものを手土産にするところだった。危ない、楓さんの言うことは何も信じてはだめだな。  額に浮いた汗を拭く。倫子さんは続けた。
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