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のんき
ララとなった沙織はリハビリを乗り越えて自宅に帰ってきた。
母親の話では前は教会で手伝いをしながら生活していたらしい。
信心深い大人しくて優しい女の子だったのだと周りの人から聞いた。
(ララは皆んなに愛されていたのね。だったら私もララのためにも充実した生活をおくらないと)
そう改めて決意した。
リハビリのおかげで身体は問題なく動くようになったため、パン屋開店のために準備を始めた。
ララは倹約家だったらしく、パン屋開店に必要な資金は貯められていたので、ありがたく使わせてもらうことにして、店の建築を知人の大工に頼んで、自分はパンの試作に取りかかった。
そうして初めて焼いたパンはふわふわして雲のような柔らかい見た目と香ばしい匂いの素晴らしいできだった。
「パン作りは元から得意だけど、こんな出来上がり初めて・・・試しにたべてみるか」
そうして一口頬張るとキラキラと魔法のエフェクトが全身を包みこみ、身体の疲れが一気にいえたのだっま。
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