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首のない狩人
「あ、そういえば...僕の名前言ってなかったよね?」
「おぉ、そうじゃな」
「僕は来栖星(くるすせい)、セイで...いいよ」
「...お、おぉ、よろしくの、セイ」
「どうしたの?」
「いや...なに、少し考え事をしてただけじゃ」
どうしたんだろうか...
「そういえば、兄さんもここにいるのかな...」
「兄とな?」
「兄さんは...2年前に行方不明で...」
「おぉ、そうか、見つかると良いの」
...ガタタタタタタッ!
「っ...何の音?...」
「これは...『首なしの狩人』じゃ」
「...『首なしの狩人』? 」
「その名の通り、首から上がなく、手には弓を持っている...ただ、温厚な性格故に頼みを聞いてくれた者はこの屋敷にいる間だけ守ってくれるそうじゃ」
「つまり護衛...?」
「そういうことじゃな」
...カタッ、コンコンコン...
「...なんて言ってるの?」
「ふむ、紙とペンを渡してみるか...」
アルがどこから取りだしたのかわからない
紙とペンを持ってる...
「...それ、どこから取りだしたの...?」
「気にするでない」
...あ、渡したらなにか書き始めた
【思い出のペンダントを...探して...】
「大切な物のようじゃな」
「...うん、分かったよ、探してくるね」
あ、部屋の扉指さしてる...?
【そこの部屋に、あるはず】
「わかった、絶対に見つけてみせるよ」
「頼もしいのぉ...」
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