首のない狩人

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ありゃ、盛大にやりすぎたかな? 「なんで壁に叩きつけたんじゃ?!」 「その方が早いかな?って」 「早いだろうけども、すごい勢いじゃったぞ?!」 「まぁ、ちょっとやりすぎたとは思ってるよ?」 「はぁ...いいから早くヘッドホンをせぇ...」 「はいはい、っと...」 ...あ...戻った... 「えーっと...アルー...?」 「なんじゃ?」 「あの、怖く...ないの?」 「何を言っておる、そもそもここは異形しかおらん、今更怖いも何も無いわ」 「そう...」 「それより、早く行かねばならんのじゃろ?」 「そうだったね、ペンダント...届けようか...」 「あの明るさがこの状態でもあればのぉ...」 「こっちが普通だし...」 「さて、行くかの」 「行こう...」 ー廊下ー 「そろそろ着くかのぉ...」 「あ、見えた...」 【おかえりなさい、どうでしたか?】 「見つけたよ...これでしょ...?」 【ありがとうございます...】 「君は...襲ってこないんだね」 【私は、まだ理性がありますから】 「理性がない奴らが...襲ってくるの?」 【はい、理性を失ったもの達は、目に付いた人間を襲います】 「人間だけ...?」 【人間だけ、です】 「そう...」 【では、失礼しますね】 「あ、行っちゃうの...?」 【私は、助けが必要になったら来ます】 「そう...」 「お主ら、わしを置いていくんじゃない...」 「あ...」 【すみません、つい...】
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