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『果たしじょう!!』
朝靴箱を開けたら、丸字でそう書かれたピンクの可愛いらしい封筒が靴の上にそっと置かれていた。
しばらくそのまま固まってから、ハッと意識を戻した。
ちなみに、裏面をひっくり返すと可愛いらしい黄色の蜂蜜を抱えたクマさんのシールが貼られていて、その下に丁寧にちょっと丸字なのと綺麗な字のふたつの名前が乗ってあった。
『親衛隊隊長 蘭 美海』
『親衛隊副隊長 卯ノ花 蓮』
『果たしじょう』はおそらくこの隊長の方が書いたのだろう。『状』が書けなかったんだね……キャワ……
それにしても……これって……
じっと手に持っている可愛らしいそれを見つめていると、ヒソヒソと声が耳に入ってきた。
よく見ると、靴箱の影から上下に2つ頭がならんではみだしていた。
「わ、わ!どうしよう……!蓮ちゃん!やっぱり調べて漢字で書けばよかったのかな…」
「隊長落ち着いてください。そもそもなんで果たし状なんかにしたんです?誤解しか招きませんね」
「え!だって呼び出しする時の定番だって書いてあったもん……」
「またネットの情報を鵜呑みにして…… 僕に聞いてくれても良かったのに、別に頼って欲しかったわけじゃないけど…!ネットよりは全然マシなんだからね!」
(ΦωΦ)ジッ……
なんか美味しそうな匂いが……(腐的に)
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