夢の国のカラス

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「教室イベント!」 起き出して第一声がこれなのは自分でもどうかと思ったけど、叫ばずにはいられなかった。 副会長は迷惑そうに眉を寄せ、会計はシンプルにびっくり顔、双子は面白そうに顔を見合せて、書記は何事も無かったように僕の前にクッキーを並べ始めた。 あ、書記さん。 ありがとう。いただきます! わーい、まと違って猫型のクッキーだ! 白猫と黒猫の二種類あってかわいい!! 書記さんがクッキー1つ摘んで、そのまま目の前まで持って来た。 食べていいの? じっと書記さんを見つめると 「……ん、」 コクンと書記さんが頷いた。 わーい!ありがとう!! 嬉しくてそのまま口を開けると、無言でズンズンこっちに来た会長が食べるはずだったクッキーを横から奪った。 ムッ!この野郎ー!食べ物の恨みは深いんだぞ! そう思って睨むと ガシッと顎を捕まれ、驚いて空いた口にさっきのクッキーを放り投げられた。 ムグッ……サクサク… これ美味しいー!チョコが染み込んでいてクッキーなのに溶けていく! もっと食べたくて思わず会長の方を見上げると、会長は満足そうに次のクッキーを持ってきてくれた。 あ、次は白猫?! さすが会長、分かってるね! 「うっわ〜……これホントにあのかいちょー?別人じゃないの〜?」 「「会長キモーイ」」 「おやおや、あれは人のクッキーだって分かってての愚行なのでしょうか。光も、もう少し怒っても良いのに……」 !!皆さん聞きました?! 副会長、書記さんの事名前で呼んでる!? 副会長さん前撫でるのがうまかったのはもしかして、もしかして?! キャー!副会長 ×書記も書記×副会長もどっちでも美味しいー! 公式からの燃料投下、感激ですー! 副会長の方をガン見して妄想してたら、ニッコリ微笑まれ、りんごジュースを出してくれた。 ……。 ゴックン 「美味しいー!やっぱりこのりんごジュースが1番好き!副会長さんありがとう!」 「いいえ、お礼には及びません。水無瀬さんが美味しそうに飲んでくれると嬉しいので」 副会長さんいい人!! ん?水無瀬さん?なんで知ってるの?! もしかして、バレてる……? いや!王道が来たし、大丈夫よね! 名前知ってる程度の知り合いだったら、もしかしたら生で生徒会と王道のイチャイチャが見れるかもだし!
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