夢の国のカラス

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■+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+■ ドナドナされながらなんとか教室に着き、捏ねて隣のクラスに帰りたがらない双子をなんとか宥める。 ちょっ!そんな捨てられたような子犬の顔をしてもダメだから!! クッキーと交換になんとか帰らせることに成功する。 …僕のクッキー……。 席に着くと、一連の流れを見ていたらしい甲斐から労いの言葉を貰い、蒼弥からは両手サイズの包まれた何かを渡された。 ん?クンクン…… お菓子……! 蒼弥……!君って子は……いいお嫁さんになれるよ!甲斐とか、甲斐とかの!! モキュモキュ… わー!おいひーい!! 「おーおー、美味そうに食うな。でも、蒼弥の菓子は美味しいから当然か」 「もう、甲斐たら……甲斐の分もあるけど、どうする…?」 「お!貰って良いのか?よっしゃー、楽しみ」 「…ッ。……大袈裟なんだから…」 「……おい、しそう」 「あ!えっと、光もいる?多めに作ったから、良かったら。いつもお世話になってるお礼って、ね」 「……!あり、がと……!」 モグモク……ゴックン なんてことでしょう……このやり取りで口の中の旨みが倍増してしまった……。 後、なんというか…… 「蒼弥と甲斐って、書記さんと仲良いの?」 「ん?そうだね。ずっと一緒のクラスだったし、縁あって光とは仲良くさせてもらってるよ」 「ん……蒼弥と甲斐、い、人……。よく、居る」 「ああ、ここの3人でよく吊るんでいるな。蒼弥も光もなんか放っておくと無茶しそうだし、な」 へー、ふーん…… べ、別にちょっと寂しいなんか思ってないんだからね!! 残りのお菓子を一気に口の中に押し込み、ちょっと噎せて甲斐に渡されたお茶で流して、少しスッキリする。 丁度そのタイミングで本鈴が鳴り、バラバラと皆が席に着く。 少ししてからなるみんが教室に入ってきた。 「おー、席に着いてるな〜、えらいぞー。もう知ってる奴いると思うけど、転校生が来たぞー。喜べ。」 さて、クラスの反応は……?ゴクリ 「どんな人だろう…?仲良くなれるかな?」 「微妙な時に来たなぁ。まあ、新しいやつが増えるのはいいな」 「かっこいい人だったら、どうしよう……今日はちょっと顔がむくんでるのに……」 「ん?いつも通りのかわいい顔だぞ?」 「もう……///……君もいつもかっこいいよ…」 「そ、そうか……//」 ふ、腐ぉぉおおおお!! そこの2人!要観察リスト入り決定!! 「よしー!気になるのは分かるが、まずは入ってきてもらおう、みんなで呼ぶぞー!おーい転校生ー!」 「「おーい!転校生ー!」」 ガラリ 「呼ばれて飛び出してじゃじゃーん!!俺は今日転校してきた転校生だ!!です!」 …か、カオス…… それにしても、このクラスノリいいな……
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