急がば回れ、回るなら急げ

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親衛隊2人が靴箱からこっちの方をコソコソ覗き込んでたのが、いつの間にやら僕の方が靴箱の角にへばりついて2匹のチワワを観察するという状況にチェンジ! それに気づかず、未だにイチャイチ……ゴホンッ!! ンッ ンッ…キャッキャっと戯れている親衛隊おふたり 後でやまちゃんにも情報提供をしなければならないため、僕は真剣に覗き魔をしなければならぬのだ! ( •̀•́ )キリッ✧︎ 「るいるーい!はよ〜、なーにしてんの〜?」 「ぐぇ、」 この語尾がのび〜〜る話し方はチャラ男会計だな!朝イチから人の頭の上に顎をのせるな!イケメンの顎はもれなく鋭いんだから、地味に痛いんだからな! せめてケツアゴになって出直して……来なくていいや、やぱり。萌えが減る…… 「おはようございます……人の頭を顎おきにしないでください……背が止まったらどうしてくれるんですか?」 「あっは、ごっめ〜ん!このままの背丈でもいいと思うけどなぁ〜。でも、身長のこと気にしちゃう子ってかわいーよね〜」 ウインクじゃないんだよ!男の子にとっては一大事なんだから! あはは、ごめんごめん〜ってケラケラ笑いながら、離れるチャラ男。 って言うかこのチャラ男、いつもより3倍チャラくなってる気がする……(当社比) 「あ、みうみうとレンレンじゃん〜。なにしてんのー?」 おはよ〜と親衛隊2人のところに突撃していく会計。 いいんだよ。会計×親衛隊はとっても美味しいから、その絡みはとっってもありがたい、けど! 僕を道連れにするな! ほら、見てよ! 牽制しようとしていた相手がいきなり親衛対象に引き連れられて、驚きすぎてフリーズしちゃってるじゃん!!! 「「み、水無瀬琉生!!!」」 「あ、はい」 「「はわわわ」」 「あれ〜?」 知り合いだったの〜?って呑気に聞いてくる会計と警戒心Maxの子猫2匹。それと気まずい僕。 「あ、あの!今日の放課後体育館裏にお願いします!」 「来ないとかなしなんだからね!」 「「ちゃ、ちゃんと覚えてやがれください!」」 「は、はい」 走りながら言い逃げて、返事する時にはもう廊下の向こうに消えてしまった。会計と二人でなんだったのと少し呆然と思わず顔を合わせた。 ほんと仲良いなぁあのふたり……。
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