僕だけの灯台
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僕だけの灯台
立入禁止の札なんて、もはや飾りだ。朽ちたロープを潜れば、そこから先は僕だけの空間になる。 埃っぽさと錆の臭いに、混ざる磯の香りが心地いい。昼間なのに、幽霊でも出そうな古び具合もいい。 長い螺旋階段を上った先、置かれた長椅子が僕の特等席だ。
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