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04.人類にもたらす地球の滋養
老賢人の演説はなおも続く。
地球はなにゆえにゆでたまごなのか?
まず、ゆでたまごには茹で上げられた黄身がある。これを地球に当てはめると、これはいわば地球の核とも言える存在であります。
地球がわれわれ人類にもたらすあらゆる恩恵、たとえば原油や天然ガスをはじめ、鉄鉱石やアルミニウム、それに温泉や地下水も、この茹で上げられた黄身が人類にもたらす地球の滋養なのであります。
これはたまごの黄身が人間に栄養を与えることと同じことであるのです。
また、ゆでたまごの白身の部分、これがまさにわれわれの地面であります。さっき言った黄身からの滋養はこの白身に穴をあけ、あるいは割ることによって、そして掘り出すことによって得られます。
また、この白身たる大地は茹で上げられているために、ブヨブヨもベトベトもしない硬く安定した大地となっております。
まさに、われわれの足元の地面は生たまごほどにはドロドロしてはおりません。それが『地球ゆでたまご説』の何よりの証拠なのであります。
われわれ人間はそんなゆでたまごの白身、つまりこの地球の大地をさまざまに利用しています。田畑にして、ビルを建て、道路や公園を作っております。まさに真っ白なキャンバスに絵を描くのと同じように。
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