たまごと分身

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たまごと分身

俺は日々仕事に追われ、疲弊していた。 プライベートに割く時間も、体力も残っていない。 時間が足りない。時間が欲しい。 俺の代わりに、仕事をしてくれる分身が居ればいいのにと本気で思う今日この頃。 今の会社に勤め続ける自信はない。 しかし、辞める勇気もない。 中途半端な俺。 そんな時、仕事の合間にネットで偶然、胡散臭いサイトを見つけた。 そのキャッチコピーは、「あなたの分身育てませんか?」だった。 いかにもな謳い文句なのに、何故か、俺の頭にそれは記憶された。
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