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第十一章 別
夢の中。そう、すぐに理解した。
「ペロ。」
『ツムギ!起きたんだね!元気?』
「ありがとね。ペロ。」
『なんのこと?』
「ペロが私を生かしてくれたんだ。」
『…うーん。どうだろうね。』
「ペロ。」
『ツムギ!大好き!』
「ペロ…。私も…大好きだからね…。
私…ペロの分も長生きするね…!」
『…うん!』
「ペロ以上の親友はできないかもしれないけど、
友達も、たくさん作って、美味しいものたくさん食べて…。」
『生きててくれるだけで百点満点だからね。ツムギ。』
「…?」
『今までみたいに、辛いことも、苦しいこともあるかもしれない。』
「…。」
『でも、ツムギが生きててくれるだけで、嬉しいから。
もちろん、笑顔だと200点だけどね!』
「ペロ…!…やっぱりペロがいないと寂しいよ…!」
『…うん…。』
「ううん。やる。できるよね!
ペロが応援してくれたんだもん!
私、精一杯生きるよ…!!」
『ツムギ…!』
「ありがとう、ペロ。
これでお別れだね。」
『うん。元気でね。ツムギ。』
『ペロも。元気でね。』
さよなら。
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