世界創世

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世界創世

宇宙の天地の間から、様々な小宇宙や空間が広がり、限りなく時間が流れていた。 創世は、すべての中枢に発生したブラックホールの爆発。 それは飴色の砂となり、中心では煌々と輝く創始神となる双子の綺羅星が誕生した。 片方は、綺羅星が弾けた衝撃で生じた歪みから誕生した邪神に攫われてしまう。 その欠片である桜色の種が、七つ残された。 もう片方は、自らの星内に人型を作った。 人型は、創始神、大神となる。 大神は、自分の手元に舞い降りた七つのうちの一つの種から、すべての元素を形成した。 綺羅星の星内が構築される頃、星内にある無数の薔薇の中から、白百合が誕生した。 初めて人型を取った白百合が成長した頃、大神は自分の妻に彼女を迎える。 大神は、聖女神となった彼女と協力して誕生させた初まりの神使や天使とともに、森羅万象すべてを創りだすため、様々な神々を生み出していく。 宇宙の万物を分解してみると、光と闇からはじまって、次に太陽と月。 その後、彩獣と奏霊、その間から響香が生まれた。 それは、確かな道標となっていく。 創始神の大神と聖女神の住むまばゆい神界の周囲は、七福神の星々が瞬くことになる。 果てしない空間のすべて、それを基盤にして様々な星々や生物が誕生した。 何億年という莫大な時間、七福神のエネルギーを受け育まれ、あらゆる生物が集結する小宇宙は、日々生み出されていく。 各小宇宙では、月や太陽と、海王星、水金地火木土の惑星で構成されていた。 もう一つ、冥王星がある。 宇宙の万物の中で出来た歪み、それから生まれてしまう様々な邪気。 その根源である邪神の欠片、それを使い、封印や浄化を行うのが、冥王星である。 小宇宙の惑星の真ん中に位置する地星は、星内において様々な世界を生み出すため、成長に時間がかかる。 出来たての小宇宙自らの所業、新たな生物を誕生を迎えるゆえだった。 新しく生まれはじめた地星。 遥か彼方にある各星々から、その星へ様々な神々や、種族が降臨する。 地星にある十二の世界の一つ、地上は新しく誕生した生物が多く住んでいた。 真新しくすぎて、未発達なので、試験的な場所。 地上界へ他界のものが降臨することは、ごく稀なことだった。 魂の向上のための、過酷な試練の場ともいわれていた。 地上界は、西洋大陸と亜細亜大陸、その間の境界線を隔てて、二つに分かれていた。 二つの大陸は、文明の開花とともに、船や飛行機により行き来は出来ている。 だが境界線はとても不安定で、度々様々な事故を起こしてはいた。 西洋大陸は、緑溢れた広大な陸地に多くの国々 が発展している。 亜細亜大陸は、二つの顔を持ち、東は海に囲まれた小さな島々の中に国々が発展し、西は大きな砂漠の中に囲まれた大地の中で多種多様の国々が点在していたーー。
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