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どんどん道を進んでいく。
途中からは、手に持っていられなくなり、落ちている卵を辿るだけになっていた。
「これ、どこまで続いてるんだろ……」
終わりが見えなくて、疲労を感じて来たころ。
道がなくなった。
目の前にも木があって、これ以上進めなくなったのだ。
「うーん。どうしたものか」
何もない広場のような場所で立ち尽くしていると、不意に辺りが暗くなった。
空を見上げる。
「何あれ!?」
何かが降ってきていた。
徐々に影が濃くなり、落ちて来ているものが大きくなっていく。
「わからん!」
何が落ちてきているのかは分からなかったが、下敷きにならないように来た道を戻って逃げた。
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