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徐々に大きくなっていくそれは、薄い黄色の卵で、レース模様が横に等間隔に入っていた。
「でっっか!」
ドシンッ! と音がして、十分離れた場所に立っていた私のところにまで、風が吹いてきた。
晴れ渡っているこの空の、一体どこから降ってきたというのだろうか。
しかも、かなりの高い場所から降ってきたにもかかわらず、卵は原形をとどめている。
恐る恐る巨大な卵に近づいてみる。
遠目で見る限り、ヒビは入っていないように見えた。
近づいてみても、目立つ傷はなかった。
そっと卵に触れてみる。
すると、私が触れた場所から卵にヒビが入ってしまった。
「うわっ!」
徐々にその日々が上に伸びていき、分岐して今度は斜めに伸びて行く。
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