部屋にいたのはシロクマでした

ホラーな別れ

　僕的には呪われても言いと、即答したらつぶらな顔が近付いてきた。

　ダ、ダ、タ、ダン！！

　テーブルを見ろとシロクマさんは、訴えている。繰り返し示している言葉は。

【呪われるなんて言わないの】

【気づいているでしょ？】

　１週間にこだわる理由はわかった。このおかしい天気は１週間後、嘘のように晴天になる。もしかして、雷雨が続いている今週しかシロクマさんでいられないのか？

「僕は、僕は・・・のどかちゃんじゃなきゃ！！」

　立ち上がったシロクマさんは、背を向けてうつ向いてＤＶＤを見ている。まるでそれが答えでも言うように。

「【また、会えたね】のラスト見たいになるの？そんなの・・・」

　約束を果たした恋人は、最後の別れをしに現れ以降、姿を現さなくなった作品。

「っ！！」

　僕は寝室に逃げた。また会えたのに・・・

『悲しい再会より、嬉しい再会がいいな』

　のどかちゃんだってそう言ってたじゃないか。嬉しい再会にしてくれないね。