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ホラーな別れ
走って帰宅した僕は、リビングのソファーでだらんとしているシロクマさんを見て、僕は嫌な気分になった。
「のどかちゃん、のどかちゃん!!」
シロクマさんを揺さぶり起こす。もしかしてのどかちゃんがいないんじゃないかと非や冷やしてた。
でも、僕の心配は皆無で、頭をぽんぽんと撫でられてホットしている。急いで拡大した五十音を広げると、早速白い手が動く。
【会いたかった】って差すのかと思ったのに、思ったのに。
シロクマさんが手を差したのは。
【呪うぞ】
「呪うぞ。そ、そんなぁ~」
さらに、白い手を動かして、僕が声に出して読んでいく。
「今週中に決めろ?」
場所を覚えたシロクマの手は素早くなった。そして二択を迫られた。
【新たな恋か】
【呪われるか】
だった。
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