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鬼畜辣腕社長に叱られる
深夜のオフィス。
家電量販店の修理対応AI自動電話応答システムの開発が思うようにいかず、頭を抱える。
クライアントの要求定義に添わせるためのシステムを組むも、思うようにならない。
「納期まで、後……8時間。マズい」
電話オペレーション業務がAI自動電話応答システムに切り替わっている世の中。
AIの方が人よりも正確で処理能力も高く、人件費削減になるからと、多くの企業が取り入れている。
このシステム開発を得意とするベンチャー企業、株式会社 NEW WIND。
「佐倉、代われ!!」
基本的に在宅勤務な仕事だけど、システム開発が遅いと鬼畜辣腕社長にオフィスに呼び出され、納期前はシバかれる。
「……ここのプログラムが二重になっている。後、ここ、必要ない」
ECサイト開発を任されているクライアントから呼び出され、夜中まで対応していた社長の嶋田頼翔がオフィスに戻ってきて、私が組んでいるシステムのコードを確認し、修正箇所を見つけ、訂正する。
「ここ、この前も同じミスしてたよな。しっかり頭の中に入れろ」
「……すみません」
「次、間違わなければいい」
同じミスは2度までは注意ですむ。
3度目になると、徹底的に指導される。
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