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現実と共に
ふと目を覚ますと、白い天井。
俺、事故に合って気を失ったのか。
夢を見たのか。不思議な夢だった。
四季の顔が浮かぶと涙がこぼれ落ちた。
突然見知らぬ声が聞こえてきた。
「先生に連絡して!優雨人君が目を覚ましました。家族にも!」
バタバタと音がしたかと思ったら静かになった。
「よかった。あなたの歌がもう一度聴きたかったのよ…」
看護師さん…今、優雨人君て…
男の声がして
「意識を取り戻した。もう大丈夫だ。家族は?」
「連絡してこちらに向かってるそうです」
「俺…」
発した自分の低い声にビクっとした。
まさか、あの事故で元に戻ったのか?
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