公演を控えた俺が大正時代に転生して溺愛されました。

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門構えの立派な家の前で車は止まった。 門を入ると庭には色とりどりの花が咲き乱れていた。 花を挟んだ奥には引き戸があった。 ここが俺の嫁ぎ先。いや、まだ婚約。 一大決心して引き戸を開けたその先には、驚くほど美しい顔の男が立っていた。 はっと我に帰り 「静子と申します。不束者ですが宜しくお願い致します」 挨拶すると男は無表情のまま 「私が月島四季だ。入れ」と呟いた。 両親から相手のことを少しだけ聞いていた。 名前は月島四季。 父親の貿易が成功して後々は後継者となる。 ただ、女には厳しいため何度婚約しても令嬢から破棄されるから変わり者だと噂がある。 政略結婚、この時代はよくあることなんだろうな。 俺は愛する女性と幸せな結婚したかったよ〜
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