公演を控えた俺が大正時代に転生して溺愛されました。

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初めての顔合わせ。 レトロな喫茶店もこんな感じだったな。 また曲が浮かびそう。 四季と向かい合わせて座っているが、現代でもいないくらいの美しい男性だ。 身長は190cmはあるのではないか。 金髪にも見える薄茶色の髪と同じ色の瞳、白い肌はどこまでも美しく。 長い髪を束ねて薄いブルーのシャツの第一ボタンを外した姿は男の俺でも惚れてしまうほどの色気だ。 これほどの男に令嬢が逃げ出すのは何か訳があるに違いない。 ものすごいSとか!!! 「静子さん、籍は様子を見てから入れようと思う。なにしろ私には婚約した令嬢が逃げ出すという前科が何度もあるからな」 と不敵に笑う。 そんな顔も神々しいが。 「わかりました。月島様に従います」 「それと家の事を面倒見てるカヨさんだ」 後ろに控えてた使用人であろう女性が頭を下げた。 「わからないことがあったら何でも聞いてくださいね」と微笑む。 優しそうな笑顔に少しホッとした。 「私はこれから仕事があるからカヨに家の中を案内してもらえ」 「はい、カヨさん宜しくお願いします」 それから部屋とキッチン、トイレ等案内してもらい自室で一息ついた。 夕飯の支度の前に動きやすい服に着替えよう。 キヨさんにもらった新しい割烹着が嬉しかった。
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