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ダンスの後
“もっと静かな所へ行きませんか？”
ロバートはそう覗き込むようにしながら
熱い視線を私に向けた
無理…
私は満面の笑顔で
“申し訳ありません
このような場は不慣れなため
父の傍を離れないように言われておりますので…”と言うと
ロバートは驚くべき事実を私に言った
“お父様からはお許しをいただいてますよ”
……………………っ！
驚いたが、私は怯まずに
“それは残念です
せっかくの機会なのに
少し疲れてしまったようで先程から体調が優れません
またの機会にお誘いいただけませんでしょうか”
ロバートは諦めざるおえない現実に
少し眉を寄せたが
すぐに
“それは大変だ
必ずまたお誘いさせてください”
と私の手をひいて
父のところまで連れていってくれた
驚いたように私を見る父に
“少し疲れたようです
人に酔ったのかしら…
お父様の横で少し休ませてくださいね…”
そう言いながら
父を睨んだ
父は黙ってそっぽを向いた
そんな中
ロバートとのダンスをじっとJoshuaが見つめていたことに私は気がついてなかった…
あんなに仲が良くて
子犬のように笑い転げていた２人の間には
今は寒ざむしい沈黙しかなかった
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