2#ムクドリのミヨコとツバメのセーコとの再会

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 「もしかしたら・・・あのツバメは・・・?!」  ムクドリのミヨコは、身体中に付いた桜の花びらをふるい落とすと、桜の木の枝から飛び立ち、通過したツバメを追いかけた。  「あーー!!速いっ!!私、ムクドリの羽ばたきでは追い付かないわ?!」  ムクドリのミヨコはひいこらしてバタバタと慌てて羽ばたいて、それでも必死に猛スピードで飛んでいくツバメを追いかけた。  「建物の出っ張りに留まった!!チャンスだわ!!ねぇーーーー!!君ぃ!!もしかしたら、君は『ツバメのセーコ』ちゃん?!」  「セーコちゃん?誰それ?『ツバメ違い』じゃないんけ?ムクドリさんよぉ。」  「あ、『ツバメ違い』でしたっ!!すいまへん。」  ムクドリのミヨコは赤面して平謝りして逃げたが、今年もツバメが戻ってきた事実は変わり無かった。  「セーコちゃんは帰ってきてる!!絶対にこの街に帰ってきてるに違いないわ!!」  「その『セーコちゃん』って私のこと?」  ムクドリのミヨコが振り向くと、見覚えのあるツバメ独特の尾羽や顔をが見えた。  「あっ!!ツバメのセーコちゃん!!帰ってきたの?!お帰りぃ!!」  ムクドリのミヨコは、満面の笑みを浮かべて長旅をえて街に戻ってきたツバメのセーコを労った。  「で、どうだった?どんな旅だった?向こうで何か起きた?聞きたーい!!」  ムクドリのミヨコは目を輝かせてワクワクした。  
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