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第一章
さぁて、いつの時代の藩王様の御代であったでしょうか?
遠い遠い異国のお話しです
とにかく果てしなきウーンとウーンと遠方に、暖かくて賑やか〜
ワイワイガヤガヤ活気と交易でうんと栄えた国がありました
たいそう美男子の藩王様と国1番のお美しさで誉れ高きお妃様の間には、それはもぅ愛らしくて気立ての良いお姫様〜
キラキラ夜空に輝く星の如くに、それはもぅお美しいお姫様がお一人いらっしゃいます
お姫様の御名前は「ナジマ」〜星を意味する名前です
藩王様一家が愛するナジマ姫は左大臣の子息と仲良しです
貴公子はしなやかな豹の様に大層すばしっこい事から「ファハド」と
幼名から転じ18の成人の儀式で賑々しく盛大に改めて命名されました
姫は、この様に敏捷で美しく賢く強い幼馴染みと相思相愛。
誰しもこの初々しい恋人達を温かく見守っておりました
二人は許婚、このまま夫婦となると誰もが疑わなかった、そんなある日の事
いよいよ国中が祝福をする、待ちに待ったナジマ姫の華やかなご婚礼が控える時分に大きな悲劇が王宮を襲いました
ナジマ姫が突如原因不明の重病におかされたのです
姫の明日をも知れぬ重篤さに、藩王夫妻は嘆き悲しみ、王宮は悲しみの涙に沈みました
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