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夢の記憶
「ねぇ!神様なら何でも願いかなえられるでしょ!?」
私は目の前の男につかみかかった。男はへらへらしていて余計にイラつかせる。
「なんでもってわけじゃ……」
「こんな目にあったのは、あんたのせいなんだよ!だったら私の願い叶えてよ!何が『星座にしてあげる』よ。そんな自己満足の世界になんで私が付き合わなくちゃいけないのよ。星座になんてなったって、何にもならないじゃない!」
「ええー?名誉なことじゃない。後世までずっと語り継がれるよ」
「それが私の何になるのよ!そもそも好きでもないあんたに無理矢理奪われて、奥さんに逆恨みされて!それで殺されるって何それ!?」
「うちの奥さん、嫉妬深くてね〜」
へらぁっと笑う顔にブチっと怒りが頂点に達する。
男の急所を思いっきり蹴り上げてやった。
「っっっっっーーーー!!!!」
ざまみろっ。最も、私の怒りはこんな事じゃ収まらない。
「あんたの欲望のせいで、私は一番大切な人を悲しませた。もう会えない。あんたのせいなんだよっ!!」
叫びながら涙がとめどなく流れる。
ささやかながら幸せだった日々。大好きな人と贅沢は出来なくても、笑いあえて抱きしめあえて。一生一緒にいるって誓ってたのに。
愛してる。あなただけ。
ただあなたと、ずっと一緒にいたかっただけなのに……
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