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私は、毎晩の様に同じ夢を見る。
昔隣に住んでた女の子の夢。私、その子が好きでまだ忘れられないの?女なのに女の子が好きなの?って。悩んで起きるっていう。
またその夢を見て。
半ば無理やり用意をして、学校に行った。
「転校生がくるらしいよ。」
「そうなの?」
「だって。」
そうかー。格好いい男の子だったらいいな。
先生が教室に入ってきて、後ろから男の子が入ってきた。
格好良かった。ラッキーかも。
「転校生の高城 忍くんだ。」
「よろしく。高城 忍です。」
「じゃあ、松坂 奏の隣に座って。」
「はい。」
私の隣だ。
高城くんが私の隣に座る。
「よろしく。私は、松坂 奏。」
「知ってるよ。だって昔隣に住んでたじゃん。俺、すぐ引っ越したけど。」
「は?うちの隣は女の子はいたけど…。」
「あれねー。女の子の格好母さんにさせられてて。」
「そうだったの!?」
「そう。」
「じゃあ、私が女の子好きじゃなかったんだ!」
「は?」
「ううん。何でもない。」
「また会えたね。」
そうだ。また会えたんだ。
「うん。また会えたね。」
私達は、笑い合った。
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