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問題の発覚!?
彼女との日々を繰り返していると、
いつの間にか彼女が来てくれたら自然と目が覚めるようになったし、彼女が来たらすぐに分かるようになっていた。
そして、彼女も私が来たらすぐにところ構わず目を覚ましてじゃれ合うようになった。
だからこそ、最近睡眠不足になりかけている。
それはきっと彼女も同じだろう。
いくら彼女といるのが楽しくても健康に影響を与えかねない。
「ねぇ。睡眠時間を決めない?絶対に起こしたり、起きてはいけない時間。」
「うん。いいね。私もちょうど同じことを考えていた。」
「そしたら、私は昼の10時^〜16時の間に寝てもいい?
今まで、夜に寝ていたんだけど、太陽の日差しの下で寝るのが気持ち良すぎて・・」
「いいよ。私は夜の22時〜4時の間に寝たいなぁ。夜の静かな雰囲気が好きで・・」
そして、私は昼の10時〜16時の間に寝ることになって、
彼女は夜の22時〜4時の間に寝るようになった。
その生活は息苦しくなく今まで以上に充実していた。
”普通の人にとって健康的な睡眠じゃない。”って怒れるかもしれないけど、
私達にとってこれ以上にないくらいの睡眠だった。
それに伴って考えないようにしていたことを嫌でも気付かされたことがあった。
それは、
一つ。お腹が空かないこと。
二つ。月は彼女を必ず照らしていること。
三つ。必ず雨や曇が出ないこと。
四つ。太陽が毎日”私の側にいるよ”って言ってくれてるみたいに温かいこと。
五つ。誰もこの森に訪れないこと。
流石に彼女との生活がどれだけ居心地がよくても考えてしまう。
”本当に私達しかいない世界みたい。”
でも、
(そんなこともどうでもいいか。)
って思ってしまっている自分がいる。
彼女と出会ってから幸せすぎて物事をあまり考えないようになっていった。
そんなこと彼女と出会う前の私だったら考えられないことだ。
(どうなったんだろう。私。)
でも、そんな答えのないことを考えたって時間の無駄。
彼女との幸せな日々に影響を与えないならそれでいい。
そう思うことにした。
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