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Side O. ハプニング
ある日のこと、クラスの好きな女子のパンチラを見た。俺の通う高校の前に設置された歩道橋の階段を上っているとき、風が吹いて彼女の短いスカートがめくれ上がったのだ。
彼女はさして気にした様子もなく、スカートを手で押さえ、後ろを歩いていた俺を一瞥すると、ニコリと笑ってみせた。
俺はというと突然の出来事にビックリして堪能する余裕もなかった。そんな意気地もない。彼女はさっさと歩道橋を上りきって先に行っているし、気まずい興奮を隠すようにして俺は俯いてトボトボと歩く。
辺りを見回しても今のハプニングを目にした者はいなかったようだ。そのことにほっと安心しつつも、邪な思いを抱きながら彼女を見てしまったことへの若干の罪悪感と興奮が混ぜ合わさり、俺の心の中はざわざわと揺れていた。
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