祖父と闇

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祖父と闇

突然だが、俺のおじいちゃんは闇属性だ。 「う、ずく、、、うずくぅぅぅ」 顔を覆って蹲るおじいちゃん。 「うぅ、う、うぁ゛ぁぁぁぁ」 それを冷めた目で見つめる家族。 「あ゛ぁぁ、うずく、、うずくぅぅ、、!」 それもそうだろう。なんて言ったって 「...はが、、入れ歯が疼くぅぅぅ、!」 疼いているところがとてつもなくダサい。 てか疼くってなんだ、厨二病か。 入れ歯が疼くって浮いてるんじゃない? それか実は疼いているのは歯茎で無くなった歯が生えてくるとか?、、いや赤ちゃんかって 「まーた始まった」 「いい加減静かにしてくださいな」 母が呆れたように、祖母が鬱陶しそうに言葉を投げかけた。 それでも尚顔を覆い叫び続ける祖父にみんなで白い目を向ける。 (あーあ、なんでこうなっちゃったんだか、、) 遠い目をせずにはいられなかった。
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