祖父と闇

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それから毎日では無いが、数日に1度冒頭のように騒ぎ始める。 1ヶ月も経てば流石に慣れる。 「うぅぅぅ、、はが、はがぁぁ」 ポリポリ そんな祖父を横目にポテチの袋に手を伸ばす。 うん、美味い。 「うぅ、う、くっ、、、うぁ、、はぁ、はぁ」 段々と叫び声から呻き声に変わり、やがて 荒い息遣いが聞こえてきた。 ようやく落ち着いたようだ。 「…っ、ふぅ」 腕で額の汗を拭う祖父。 いや、「ふぅ」じゃねぇよ。 まぁいつもの事だけど。 「ワシはそろそろ寝るとするかの」 そう言って立ち上がった祖父は寝る準備の為洗面所に向かった。 ポチャン 「よし、これで大丈夫だろう」 闇の力が溜まると入れ歯が疼く。 故に闇の力が溜まりすぎて暴走しないように、毎日寝る前はポリデントで浄化するのである。
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