2人が本棚に入れています
本棚に追加
祖父はとても元気だ。
あんなに衰弱していたのが嘘みたいに。
背筋はまっすぐ、足取りは軽やか。
ちょっと怖い。
もう帰ってきて数日経つ。
帰ってきた次の日にとりあえず病院に行き、事情を説明。
まぁ、お医者さんはそりゃビックリしてた。
死亡確認したもんね。
健康状態に異常は無く、健康そのもの。
お医者さんもちょっと引いてた。
いや、嘘。多分結構引いてた。
そんなこんなで祖父のいる生活が日常になりつつあった。
また祖父と過ごす楽しい毎日が待っている。
そう思って疑わなかった。
━━━━━━━が、
「うっ、」
夕食中、突然祖父が俯いて呻き声を上げた。
「え、じいちゃんどうしたの?大丈夫?」
なんだかただならぬ様子の祖父に、思わず
席を立ち近寄った。
最初のコメントを投稿しよう!