15人が本棚に入れています
本棚に追加
/24ページ
彼と向かい合って座った。緊張でキョロキョロしてしまう。
「はい」
メニューを渡される。めくってはみるものの、どうしていいかわからない。
「あの…」
「はいッ」
「そんなに緊張されると…ちょっと」
「すいません」
「俺も結構緊張してて…」
「…そんな風に見えないです」
「初めてで。こんな…ナンパみたいなさぁ」
彼が両手で顔を覆って俯いた。照れてる姿に親近感が湧いた。遠く感じていた距離感が一気に縮まり緊張が和らいでいく。
「ドリンクバー付きで頼んでもいいですか?」
「うん。俺もそうする」
最初のコメントを投稿しよう!