第一話:はじまり

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 目が覚めると、天窓からは優しい朝の光が差し込んでいた。  私は身体を起こして、着ている中世の旅人風の服装の上から胸元を触ってみた。 そうしてから、ごつごつした両腕を見た。  ……やはり、男性の肉体だ。  両の足で立ち上がってみると、視界がさらに上にあがった。  奥の方の部屋の扉が開き、あのローブの男がそこから姿を現して、 「どうですかな?眠れましたかな? 肉体は、あなたに馴染めば、あなたの本来のボディイメージになっていく。 馴染ませるためにも、身体を動かさなくてはいけません」  そう言ったのだった。 まだ、頭がぼうっとするな……。 この人……確か、ノルナゲストと言ったか。
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