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目が覚めると、天窓からは優しい朝の光が差し込んでいた。
私は身体を起こして、着ている中世の旅人風の服装の上から胸元を触ってみた。
そうしてから、ごつごつした両腕を見た。
……やはり、男性の肉体だ。
両の足で立ち上がってみると、視界がさらに上にあがった。
奥の方の部屋の扉が開き、あのローブの男がそこから姿を現して、
「どうですかな?眠れましたかな?
肉体は、あなたに馴染めば、あなたの本来のボディイメージになっていく。
馴染ませるためにも、身体を動かさなくてはいけません」
そう言ったのだった。
まだ、頭がぼうっとするな……。
この人……確か、ノルナゲストと言ったか。
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