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Le Vent(ル・ヴォン)
これは、どこかの世界の物語。
その世界のその時代には、ヒトの型をした知的生命体は『ヒト』のみではなく、亜種と呼ばれる『ヒト』も存在していた。
彼らは互いを認めながら共存し、時にはいがみ合いながらも、今となっては完全に失われてしまった優れた文化を発展させていた。
また、当時から神への信仰は存在していたが、それすらも今となっては完全に失われてしまったものとなっている。
唯一の手がかりは、私たちの太古の記憶の中にのみ存在している。しかし、それもまた断片的なものとなっている。
ただひとつ、解っている確かなことは、その世界のその時代のヒトは、『神々の時代』と呼ばれる、経典からなる神話を深く信仰していたということだ。
(注釈:私たちは、自分たちの事を「人」と表現しますが、このLe Ventの世界には亜種人も存在しております。
そのため、この世界での「人」に関しては、生物種として「ヒト」と表現している場合がありますので、ご了承ください)
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