序の声主となり

1/1
5人が本棚に入れています
本棚に追加
/1ページ
天高く響け「うた」 のぞむ世界 のぞく非日常(となり)(はら)いを 声よ(こえよう) 三つ巴 告げる声ははじまり 笠の向こう そっと手を差し出す 晴れた眩しい言葉をくれた 明るくなんてない手の中で 灯り染まる光 いつか この先のどこか におう花よ 咲き誇り しあわせ二等分 へた時間はいつだって大好きな笑顔とともに のせて 除の声主と成り、 天高く響け「和歌(うた)」 ときわの永遠(とわ)を詠う 千年(ちとせ)をこえて 繋げられた よろずの言の葉の力を借りて 今 今 声にのせる 光れ 空の果てまで 天高く届け「(うた)」 しかいに入るはただ一人 のばした手を強く繋ぐ ぶかっこうで だけど誰より大切なカタチ れいめいが近づいて夜明けの先で どんな道も二人なら叶えてみせる 一緒に居る 秋はさびしくて泣きたくなるんだ のこされた僕をゆるせないけれど 田の中 一人立つその姿を のこしたくないんだと、秋は優しい 瀬を渡る足は綺麗なだけでいられない をかし 世の中で はきだせないモノが心を淀ませるなら やるべきことはただ一つ みちをきっとひらいていくと信じて 天まで届かなくても いつかどこかでうたうあの声に つなげたいから 花が散るように、でも言霊には あなたへ伝うチカラがある いつかどこかでうたう声のため 命をかけて とばす 序の声主と成れ 天の向こう そのさらに先 いつまでも響け「歌」 誰かの言葉が、隣の 背中の 君の声が 心に火をつける 何より熱い、眩ゆい火は手に伝わり (指先へ) 「想いを」 「すべて」 「のせて」 「輝く」 天高く 天高く (そら)の果て (あま)の先 序の声主隣り、 ときわの永久(とわ)を詠う なくしたものはすくいきれないけれど りんと胸を張り前を向いて踏み出す のぞむ未来へ 晴れた空をつかんで 明るい「いつか」を叶える くちにしたなら 現実に呼び起こせ んからあまで全部 五十分の三十一のキセキ 月は高く夜を照らした 賀茂の言葉が序の声 すべてを始める序の言葉
/1ページ

最初のコメントを投稿しよう!