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真っ暗な世界で、『君』はひとり崩れ落ちた。
僕のほおを流れ落ちる『涙』。
ただそこしか照らさない『電球』。
深く傷付いた僕の『こころ』。
…………そうだね。
全部『君』が教えてくれたことだったね。
ほおを流れる涙を拭って、目の前の機械を見る。
空にはかつてこの機械が言っていた星などなく。遥か先まで暗闇が広がっている。
『君も、いつかこの暗闇の先を知れたらいいね』
その昔にこの機械が僕にくれた言葉。
もしもこの先に、この機械が言う通りの世界があるのならば。
僕は歩いた。
きっとあるはずの世界に向かって。
『おほしさま』をさがしに。
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