3人が本棚に入れています
本棚に追加
4月 スーパールーキー
「フツーここで、すごい1年生が入って来る展開だよね?」
「そうそうそう」
「だよな~。流川も、桜木も、キセキの世代も、日向も、影山も、1年って、戦慄する」
「天才バスケットマンとか、幻のシックスマンとか、入って来ないの?」
「仮入部、今んとこ、経験者7人、未経験が3人…」
「今年の1年、ちっちゃくない?」
「ちっちゃくないよっ!」
「うるせえ、優歌。てめえに言ってねえ」
「男子バレーボール部のヤツも、それ、言ってました」
「問題は、未経験者だなあ…」
「バスケ童貞」
「そういうこと言うこと自体が、DTの証明だから、やめれ」
仮入部の1年生を先に帰らせて、3年、2年は、片付け、モップ掛けしながら、話し合っている。部長・砂川は、いない。砂川が1年といっしょに行ったのは、部室のカギを開けるためだってわかってるけど、そのまんま、さっさと帰りやがったな…。部室のカギは、副部長の3年の紡も、2年の陸奥も持ってるから、いいとしても。
ゆるゆるバスケ部は、先輩後輩関係も、ゆるゆるで、「準備や片付けは、後輩、やっとけ」ってこともなく、みんなでやるのは、いいと思う。片付けして、モップ掛けして、こうやってだらだら、話してるの、俺は好き。
「明日は、ゲームやってみますか?仮入部で、基礎練ばっかって、だるいじゃないですか」
「ごめんね!去年、仮入部の君たちに、基礎練ばっか、やらせて」
「去年の先輩たちを、ディスってるわけじゃなくって!」
「未経験つっても、バスケできないわけじゃないしね」
次の日。仮入部員1年と3年混合チーム VS 2年チームで、ゲームやってみてわかったことは、マンガみたいな展開は起きない。ということだった。
最初のコメントを投稿しよう!