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話が終わりリビングに戻ると皓が恐る恐るイカ焼きを食べていた。黎は焼きとうもろこしを美味しそうに頬張り兄貴夫婦は優しく見守っていた。
「皓、イカ焼きはどおだ?」
「はい。初めて食べましたがとても美味しいです」
そうかと言い麻人は皓の頭を撫でてソファへと座る。その間にも気の利く淳が全員分のお茶を用意してくれていた。食べ終わった黎がさりげなく移動して麻人の隣に座る。麻人は黎も同じ様に頭を撫でてやると嬉しそうに黎は笑った。
「そう言えば……」
皓が突然思い出したかの様に離し出したが途中で止めた。
「どうした?」
「あ、えっと…気のせいかと思ったんですけど。神社に遠目に千賀の姿があったような…確信は無いですけど…」
「本当か⁉︎」
「多分…何かを必死で探しているようでした。すみません。直ぐに言うべきでした」
「いや、大丈夫だ」
しゅんと落ち込む皓に麻人は安心させるように大丈夫だと言った。
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