闇への招待状

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闇への招待状

 正月休みも終え、仕事始め。  黎もしばらくは潜入捜査などはせずに、事務所での事務仕事に追われていた。皓も一人家に置いておくのは心配なので一緒に事務所に連れて来ており、簡単な仕事を手伝ったりしている。  黎達の事件の他にも色々と仕事は多く、日々忙しく過ぎて行った。  原則、事務所から外出する時は一人行動を禁止とし必ず二人での行動を指示した。仕事の効率は悪いが、安全には変えれない。  麻人もパソコンで資料の確認作業を行い、午後は依頼人との打ち合わせなど仕事をこなしていた。打ち合わせを終え、昼食を食べ損ねたなと思いながら応接室を出ると黎と皓がハンバーガーを食べていた。ポテトもあり麻人は黎のポテトを一本摘んだら、黎の顔があーっとむくれた。麻人は謝りながら黎の頭を撫でて自分のデスクの椅子に座る。タイミングを見計らい淳がコーヒーと麻人の分のハンバーガーを用意してくれた。ナゲットもあったが、まだむくれている子供の様な黎に分けてやると直ぐに機嫌は直った。  麻人はハンバーガーを食べ終え、郵便物の確認をしていると一通気になる封筒を見つけた。消印も押されてなく宛名も住所も書かれておらず直接ポストに投函したと思われる。慎重に封を開けると中には写真が入っていた。  写真はどこかは分からないが小さな祠が写っていた。  
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