※渇望

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※渇望

 シャワーを浴び終えた黎は自室へとは戻らず麻人の部屋へと向かった。麻人の姿は無かったが慣れた様子でベッドに潜り込む。いつの間にかウトウトしていたらしい。扉の閉まる音で目を覚ます。シャワーを浴び終えバスローブを羽織った麻人が寝ている黎の隣に腰を下ろす。大きな手の平で黎の黒髪を優しく撫でる。黎は体を起こし麻人の腰に腕を回す。 「どうした?黎…」 「………」  無言のまま麻人の腰に顔を押し付ける黎。時折黎は精神的に不安定になる。麻人は黎の腕を腰から離して仰向けにする。そして強引に黎の唇を塞ぐ。 「んっ、ん、ん」  絡み合う舌と舌。唇の端からはどちらの物か分からない唾液が零れ落ちる。口付けに夢中になっている黎の下着をズボンごと脱がしす。黎の脚を広げて露になった後孔に指で触れる。 「あっーんっ」  ローションを指に付けて黎の中に中指を挿入する。黎の敏感な部分を集中的に刺激する。ローションと黎のものから溢れ出す蜜が絡み合い、グチュグチュと卑猥な音が響く。指を増やし、中を拡げて行く。黎の肌は麻人から与えられる愛撫に紅く染まり、妖艶さを纏っていた。
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